極めつけは漂わせ- 「DOVER46 SS」の真骨頂

APIA BLOGをご覧の皆さん、ご無沙汰しております。

神奈川県の永島です。

さて早速ですが、前回のすずたつ君に続き、今回のお題は『DOVER46 Slow Sinking』。同じルアーとは言え、ところ変われば、人も変われば使い方は様々。その中で自身にあった使い方などの参考にして頂ければ、これ幸いです。

ボク自身、厳寒期から早春にかけて「最も投げている」と言っても決して過言ではないルアー。多くの場合でメインターゲットとされるメバルを始め、同様のライトタックルで狙うアフターのシーバスやマイクロベイト付きとも言えるヒラスズキまで、活躍の場は多彩。

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RIMG2492.jpg※ショップオリカラ


使用するフィールドなどにしても磯やサーフ、ウェーディングもあり。当然、足場の良い堤防もカバー範囲です。そして、ターゲットがなんであれ、使用する場所がどこであれ、最終的にこのルアーに求めることは一緒。

「ココぞ」という場面での食わせる力。

それを導き出してくれるのが、スローシンキングという特徴を最大限に活かした《漂わせる》こと。

勿論、本来ミノープラグであることからタダ巻きでの《泳がせる》使いやすさも十分。同じタダ巻きにしてもシンペンより水噛みが良く抵抗感もあることで、多少風や波などでザワつく中でも意図したコースを通しやすいといったメリットもあります。食い気のある魚であれば、程よいアピール度合で喰ってきてくれるでしょう。それが最もイージーな展開であることは確か。

しかし、レンジやアクションの違い、それによる釣果の差はあるにせよ、使い方でみた場合のタダ巻きであれば、シンペンや他のシンキングミノーでもこなせます。

因みにAPIAのライトゲーム用プラグで例えると、『HYDRO UPPER 55S』はシンペンでありながらミノーに近いキビキビとしたアクションで表層レンジをサーチベイト的に使用(ロールを伴ったフォール時のアクションが効く場合もあり)。

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それに反応が無い場合は、『PUNCH LINE 60』でやや下のレンジを滑らかなシンペンらしいアクションで喰わせることを意識。同じサイズ感ながら、しっかり使い分けは可能です。

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タダ巻きの中で最もレンジを下げたい場合は『パンチライン45』。5gの『同60』に対し1.6g軽いながらも(3.4g)、ボディが小さいことによりフォール速度はさほど変わらず、同時に浮き上がりも抑えられるます。よって、ミドル~ボトム付近のメバルを意識する際にはコレ。

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その中にあっての『DOVER46 SS』の役割。

先述した最も特徴を活かせる「漂わせ」とは、言ってみればタダ巻きではありながらも超デッドスローリトリーブ。巻くことによって泳がせるより、時に放置に近いくらい。何しろ以前自身のBOLGでも書いたことはありますが、遅い場合だとハンドル1回転が約14秒(笑)

そうでなくても、8秒くらいはかけています(ハンドル一回転の巻き取りが82cmのリールを使用)。
これは所謂「ドリフト」のように意図的に流れに乗せて巻かずに流すのではなく、あくまで一定コースをただただひたすらにゆっくり巻く。それにより、緩い流れの中で自然と流れていくことはありながらも、まさに水中をフワフワと漂わせているイメージです。

それを先ず《マッチ・ザ・ベイト》という観点から見れば、メバルの場合(シーバスもあり得ますが)、アミなどを好んで捕食している際は特に効果的。

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DOVER46 Slow Sinking(オキアミ)


小魚の類で見れば、広く泳ぎ回っているというより磯際などにユラユラと群れているようなナミノハナなど。

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DOVER46 Slow Sinkig(ナミノハナ)

ベイトの種類に関わらず、通常のタダ巻きではバイトが出ないような低活性時にも速度を落とすだけで反応が得られるケースは多々あります。低活性=ボトムが全てでもない中で、リトリーブ速度を落としても極端にレンジを落とさず(ロッド角度などでの調整も踏まえ)引いてこれる点も、スローシンキング設定故のメリットでも。


次いで、アフターのマルスズキやヒラ狙いに関して。

ベイト的な要素の他にも長い距離を追い切れないような体力が低下した個体やピンにつくヒラスズキなどに対し、短い距離の中でもしっかり見せて喰わせる手段として用います。しかし、それだけゆっくり巻けば全く流れなどの無い中ではスローシンキングであっても当然沈んでいってしまいます。逆に言えば、そのような中では釣れる確率も低く、やはり潮の動きがあるスポットを選ぶ必要はあり(これはメバルも同様)。この場合、キャスト方向は潮下。潮上から流れてくるベイトを演出するのではなく、潮の流れから受ける抵抗を利用して、極力ゆっくり巻くことが目的。風がある場合も同様の理屈で風下に投げます。ただし、風下になる位置に喰わせるスポットがある釣り場を選ぶことが前提。そして、リトリーブはルアーを泳がせる為ではなく、「喰うであろうスポット」までルアーを運んでくる作業である共に、その付近にルアーを長く留めておく位のイメージすらあります。特にピン撃ちともなるヒラ狙いの場合は、それがより色濃くも出たり。

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また、メバルにしろシーバスにしろ、サーフやウェーディングのように飛距離を欲したくなる場面はあります。当然ヒットポイント自体が遠い、もしくは魚の付き場が掴めず広く探る必要がある場合は『HYDRO UPPPER 55S』や『PUNCH LINE 60』の出番。その中でも喰わせ処が明確かつスローに釣りたい場合は、飛距離を犠牲にしても『DOVER46 SS』を選びます。この小さいルアーは喰わせやすさがある反面、魚を呼び寄せる力は無いに等しいので、より的確なアプローチの上に成り立つ狙い方とも言え、それが面白さでも。


余談ながら、そのようなデッドスローリトリーブを多用することを前提に近年ライトゲームではベイトタックルを愛用。

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リトリーブ中のラインテンションが極めて掛かりにくい中でもダイレクトに巻き取ることにより得られる巻き感度や、キャスト時に余分な糸フケが出にくいこともメリットに。

使用している『GRNDAGE LITE C76』は2g程度の軽量プラグも無理なく投げれる上に、メバルとのファイトも十分楽しめるだけでなく、シーバスやヒラスズキのパワーにも対応する文字通りの「Light & Finesse Versatile」ロッドと言えます。ベイトスタイルに興味のある方は、是非併せてお試しください!
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いずれにしろ、ともすれば偽物と見切られる恐れもあるほどのデッドリトリーブでさえ、違和感なくバイトに持ち込む『Dover46 SS』の自然なエサ感。巻くもよし、漂わせるもよしのポテンシャルをターゲットを問わず発揮してくれるはずです。


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